おすすめの本。タイトルは『定年夫婦のトリセツ』。脳科学・AI研究者である黒川伊保子さんの本です。これが面白い!通勤時間を忘れます。今朝はバスの中で「フフフフ」と笑えてしまって困ったほど。
定年夫婦…私はまだその域までは達していませんが、15年越えすれば結婚何年目だろうと、ある程度同じではないでしょうか(笑)。
さてこの本、何が面白いって、日ごろ感じる「そうそう!あるある!」を、脳科学的に解説してくれるのです。その説明描写が面白くて、ほんとに最高。そして解説に納得できて、爽快です。
例えば。「妻は夫の“ぼうっと”を許そう」という話。男性は暮らしのそこここで“ぼうっと”している。このぼうっとには意味があって、空間認識の領域を最大限に活性化して「精査」しているのですって。だから、こちらからすると“ぼうっと”して見えるけど、その間に戦略力・俯瞰力・構造認識力などの能力をアップしているのだそう!
一方で妻は、せっせとたまった家事を終わらせにかかりますよね。私も心の中で「だったら手伝ってくれてもいいのに~」とよく思っていたわけです。
でも、黒川さん曰く「しなびた白菜みたいにだらけている夫の脳の中←(笑)」では、激しく電気信号が行き交っている。
へええ~。そうなのか。大事な、必要な時間なのですね。だから、ぼうっとしている旦那さんにも、寛容になりましょうというお話でした。
ちなみに幼い男子(8歳まで!)は、ぼうっとさせておく時間が理系力の基礎になるのだそうです。うわ~もっと早く知りたかった…(うちの息子12歳、手遅れ)と思う私の心理を読むように、「この情報はどうぞ孫育てにお役立てください」って(笑)。
頭のいいひとって、話も面白い。黒川さんもまさにそういう感じで、憧れてしまいます。
男性と女性と、性質が違うわけですから、相手のことがわかれば、寛容になれることも増える。一応、意識してみようと思います。