ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ著『クララとおひさま』を読みました。
実は、そもそも疑問だったことが…翻訳者が別に存在するので、もしイシグロ氏が日本語で書いていたら、どんな表現になるのだろう?と思ったのです。 でも、ご両親とも日本人でありながら、イギリスで育ち、国籍もイギリス、日本語がほとんど話せないそうです。5歳ぐらいで日本語力が止まってしまったとか。
話を本に戻します。
『クララとおひさま』。この物語は、人工頭脳を搭載したAIのクララと、病弱な少女ジョジーの出会いから別れまでが描れます。AIに関心がある方はぜひ…日常にAIが当たり前に存在する世界を覗けるので。
とても優秀なAIですが、彼らには、人間の感情の「曖昧さ」や、「言葉と気持ちのずれ」が理解できないのです。
そういうやりとりを通して、改めて私達人間の感情とは、理論付けできないもの…理屈で割りきれないものだなぁと感じました。
でも、だからいいんだなぁ、とも!