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以前…もうそれがいつのことだったか忘れましたが(笑)、なるほどと思ったこと。
とある公立小学校の名物先生の言葉です。
子供から大人気の男の先生。察するに50代でしょうか。
(余談ですが、教職についていらっしゃる方って、年齢不詳!お若い方が多いですよね!)
そのK先生が日々、心がけていることは、とにかく子供たちを褒めまくること。
その褒めどころが素晴らしくて、例えば手を挙げて答えさせるときは、正解がどうかを問題にせず
「おぉーっ、まっすぐに伸びたその手の挙げ方が最高だ!さぁ〇〇さんいってみよう!」
「いい笑顔だ!すばらしいぞ!〇〇さん!」
「真剣な顔が頼もしいな~〇〇さん!!」 と言った具合。
間違ったっていい。
答え云々よりも、答えようとする姿勢をまず褒められるのですから、子供たちの意識がまるで違うのです。
何気ない話でも、さすが子供の喜ぶツボを押さえている。
ねぇ先生、どこに住んでるの?
「スカイツリーのてっぺんだよ」
じゃあどうやって来たの?
「あれ、見てなかった?今日は戦車に乗って来たぞ」 と言った具合。
子供たちは目をキラキラさせて、先生を見つめます。
そんなK先生が、子供たちを思い切り叱るときがあります。
先生の怒りのツボは二つ。
一つは、忘れ物。 宿題忘れ、持ち物忘れ。
…何にせよ、自分の責任でなくせることなのに、その注意を怠ったとき、K先生は雷を落とします。
そしてもうひとつは、 「あ~それ、知ってる」という発言。
もちろんこれ、わくわく嬉しそうに「わぁそれ、知ってる!!!」ではありません。
それはよし。 そうではなくて、その話、もう知ってるのに~と、知ろうとする意欲をそぐような言い方のこと。
これを言った瞬間、K先生の怒りは頂点に達し、
「そういう奴は、出て行け!!」 と、容赦ありません。
塾に行く子がいたり、授業についていけない子がいたりと、子供たちの学習進度は様々。
だからこそ、「もうそれ知ってる」ということで、まわりの知ろうとする空気をもダメにしてしまうから、と。
なるほどと思いました。 これ、大人もそうですよね。
例えば何か研修を受ける、習い事をするなどで。
「あ、これは前にも聞いたな、知ってるわ」と思った瞬間、声に出さなくとも、意欲は劇的に下がっています。
人の話を聴いているときもそう。
「もう聞いたよそれ、知ってるよ」そう思ったとたん、聴く気のなさを実感。
自分がガッカリしていることに気づく。
しかもこれ、実は相手にも伝わるのです。
人間は動物ですから、自分が相手に受け入れられているかどうか、察知するのです。
たかが言葉ではないと思います。
ほんのわずかな違いで、自分に感じさせることも、まわりに伝わる空気も、まったく違うものになると思うのです。 心したいなと思います。