昨夜8時、全国で一斉に花火があがりました。 「花火プロジェクト」として、コロナウイルスの収束を願っての開催。 もともと、日本で打ち上げられる花火のルーツは、このような悪病退散や慰霊を願うものであったと。
今ならでは、見物客の密集を防ぐため、開催場所は非公開。 その様子がニュースで取り上げられていました。
若手の花火師さんが、ざっと10数名。発起人の1人である男性は、こんな時期だからこそ、『上を向いて歩こう』をバックミュージックにして打ち上げたいと提案。その打ち合わせがオンラインで行われていました。 その話し合いがなんとも、いいなぁと思ったのです。
「『上を向いて歩こう』なんてさ、こんな時に上なんか向けるかよ!」って。 そういう意見も出た上での決定だったと。花火業界も、コロナ禍の打撃をもろに受けているのです。花火大会の中止が相次ぐ中で、自分達も悲痛な思いを抱える花火師さん達。自分達も収入の目処が立たない、不安定な状況その中にあって尚「今、世の中のためにできることを」と。
いいな~。その生き様、職人魂。すごくかっこいいと思いました。だけど本当にそうなんですよね。悲惨な状況を見てきれいごとというか、もっともらしいことっていくらでも言えると思うんですけど、実態はそんな美しい言葉なんて求めてないんですよね。
人間、何かにつけてバカヤローと思うこともあるし、上を向くどころか私なんて、天罰下れ!と思うこともある(笑)。
心にある本音を言い合える間柄。そんな人達が作り上げた花火の時間。 見ている人の表情は明るく、華やいでいました。
まさに人の心を元気にする仕事!誇りを持ってほしいとすごく思いました。