その他

名もなき家事 その2

 川崎市立川崎病院の医師である、田中先生。日経に連載されているのですが、そのほのぼのとしたコラムが大好きです。読むたびいつも「いいなぁ」と温かい気持ちになります。

 6歳、3歳、1歳の3人のお子さんを持つパパさん。3人目のお子さんが生まれた時に育休を取って、24時間家族と過ごしたことで「名もなき家事」がいかに多いかを痛感したと。

そして「名もなき家事」と同じく「名もなき仕事」があるのだと、書いておられました。
 個々の患者さんの治療法について勉強したり、患者さんが円滑に社会生活を送れるよう、保険申請や診断書の作成といった書類仕事…。
診察以外にも、たくさんのやることがあるのですね。

さてここで、田中先生のほれぼれするひと言。
仕事も家事も「名前のないもの」にしっかりかかわることは、自分にとって大切なものに役立っていくためにとても大切』と。

田中先生が「しっかりとかかわる」のは、ご家族と患者さんでしょう。「私は家族の喜ぶ顔が見たいし、患者さんをしっかり支えたい」と。そんな思いで関わってもらえるなんて、幸せですよね~。

 この田中先生、写真つきで連載されているのですが、白衣姿にまずそのお人柄がにじみ出ていて、優しさと誠実さが伝わるのです。それが私服姿の写真となると、一段ともう、なんというか、「お医者様」の陰はなく、ふつ~うの「子供にまみれるパパさん」で(笑)。

 なんとも、いいなぁ~。想像ですけど、仕事とプライベートを線引きするよりも、どちらも同じひとつの枠で考えているのだろうな、と思いました。

「ここは大事にしたい」と思うことを優先する。名もなきことは、合間にこなす感覚のではなくて、大事にすることを重んじるために、すませること。全部、大事なんだなぁと思いました。

名もなき家事前のページ

あなたらしさ次のページ

PAGE TOP