絵本と詩集を専門に扱う出版社、童話屋。
編集者の田中和雄さんは、自ら小学校に出向いて「詩の授業」を行っておられます。その様子を雑誌で読みました。
まず何よりも、田中さんの笑顔がいいな~と思いました。
子どもたちが待っていると思うと「仕事なんてほっぽらかして行くんです」って。そういう楽しみがあるって最高ですよね!
「詩の授業」ではまず、自分の名前について知るところから始めるそうです。名前には名付け親の気持ちが詰まっている…「幸せになってほしい」とか「優しい子になってほしい」とか。そういう“いいもの”を持っていることを、まずは知って欲しい、と。
そしてそこには田中さんの「自分が自分でいることを喜べたら、人生は大成功」という思いがあるのです。なるほど…「自分が自分でいることを喜ぶ」って、簡単ではない気がするけれど…私もそうありたいです。
田中さんの持論は「生きることは楽しいことばかり。だって、楽しむことが生きることそのものだから」。
これには驚きました。でも、私の驚きに答えるように、ちゃんと書いてありました。
まさに今だったらコロナだとか、災害とか、大変なことはたくさんある。「だからこそ、楽しまなくちゃ」って。
田中さんの言う「楽しいこと」は豪華なことや贅沢なことに限らなくて、「生きていることそのものの中に山ほどある」と。
やっぱり…小さなこと、ささやかなこと、当たり前のことをどれだけ、喜べるか。そこに感謝できるか。またこの原則に出会ったという感じです。大切なことは繰り返し、形を変えて出てきますね。