昨日のブログの続きです。
私には妹が2人いて、どちらも私よりずっと勉強がよくできました。
特に1つ年下の妹は、勉強だけではなく、ピアノも習字もバレエも…何をとっても私より出来が良かったです。
私が不器用にお手本をなぞることしかできないのに、妹はなんでものびのびと自分流に表現していくのです。
それと自分を比べてしまうことは、私の中では自然にありました。でも母が決してそうではなかった。それがどれほどありがたいことだったか。
母の考え方は、イメージとして「3本の物差し」を持っていた、という感じです。
3人の娘たちを比べるのではなく(のちに、私のことがふびんで「あ~これは比べたらダメだわ」と早々に悟ったと言っていましたが笑)、それぞれに閉じて、ひとつのものとして捉えてくれました。だから妹との関係も、うまくいったのだと思います。
それでも私の中で、比べてしまう時期は何度か経験しています。妹が結婚した当時もそうでした。(夫に悪いと思いつつストレートに書くと)妹夫婦のほうがずっと高収入だった。だから新婚当初から、なかなかの高級マンションに住み始めました。
その新居に遊びに行った日、ちょうど帰り道という頃、母が私にメールをくれました。
「どうだった?くらべ虫は出なかったかな?」
そのなんともいい感じの言い回しに、ふっと心がほどけたことを覚えています。