その他

新聞記事より

「不妊治療、保険43歳未満」という見出しで、15日の日経新聞に記事が出ていました。

厚生労働省は来春からの不妊治療の保険適用について、治療開始時点で「女性は43歳未満を対象とする」方針を固めた、と。

男性の不妊治療も対象。法律上の夫婦だけでなく事実婚も認めるなど、柔軟な要素も感じ取れますが…43歳。「加齢とともに流産の確率が高まることを踏まえた」との説明もわかるし、一定の線引きが必要なことも、頭では理解できますが、そこにギリギリ入れない人の心境を思うと…。改めて、決断することの重みを感じました。

「マダネプロジェクト」という、子供のいない人生を選択した女性のためのコミュニティを知ってから、個人的に大きく考えが変わりました。

今の世の中、子育て世帯を応援する動きがさかんですが、その一方で子供を望む・望まないに関わらず、「子供のいない人生を生きる人」も多いのです。

子供がいるか、そうではないのか。子供をもつ世帯を応援するには、「支える側の存在」なしには成立しません。何事も当事者ばかりではなく、支える側にいる人達の思いをもっと知りたい…そう考えるようになりました。

一方だけを見るのではなく、一方を重んじるのであれば、その対極も気にすること。みんなにいい顔はできないけれど、でもそこに必ずある「思い」を、感じ取っていたいと思います。

立場や状況に関わらず、女性がもっと社会の力になれるように。さらに「女性が」とわざわざ言う必要がなくなるぐらい、性別や年齢をこえて、個人が自由に生き方を選択できる時代にしたい。そう思っています。
 
 

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