石原慎太郎さんが亡くなられてから発売された本が、話題になっています。
『私という男の生涯』というタイトルの自伝ですが、これは死後発売するという目的で書かれた作品なのだそうです。
生前に4度、自身の手で校正チェックを終えていたそうで、驚きました。
「死の瞬間にも意識だけははっきりとしていたいものだ。出来ればその床の中で、自分の死なるものを意識を強め、目を凝らして見つめてみたいものだ。」と。
死を意識して生きることの大切さを、もらったことがありますが、中々、本気でそこを思って考えることは難しいです。
誰もがいつ、1時間先に死ぬかもしれないと言われればそうなのでしょうが、まだまだ、他人事です。
そしてもうひとつ。
「この俺はつい昨日、生まれたばかりのような気がするのに、もう死ぬのかと思うに違いない」と。
「つい昨日、生まれたばかり」というのも、今の私にはまったくピンときません。私の場合はもうじきし45年経つけれども、それなりに長かったと感じるので。
「死」が現実味を帯びて感じられたら、違ってくるのでしょうか。