いかにも夏らしい、暑い日が続いています。
夏は、すごく好きな季節です。夏生まれだからか、暑いのは平気で、むしろ力が湧いてくるような気がします。
先日、叔母がやっているお茶室で、抹茶をたててもらいました。
茶道のことはわかりませんが、お茶ってこんなに所作が美しいものなのかと、見入ってしまいました。
そして、静かな茶室で、クーラーもなく…となると、暑いのです。が、そこで感じたのはそよそよと生まれて肌にあたっていく「風」のありがたさです。ふっと身体を涼しくしてくれて、なんとも気持ちのよいものでした。
夏と冬ではお茶が違って、夏は「風炉」冬になると「炉」。
茶室を開放的に使う夏、対して冬は、お湯が冷めにくくするために工夫がなされているそうです。
人の心もそうだなと思います。
夏だから開放的、というわけではなくて。ここは季節とは別に、その人それぞれの心の内に、季節が生まれるのだなぁと。
世の中は、前向きで明るいことばかりに価値を置くけれども、そもそも落ち込んだり悩んだり、考え込むような時期があるから、明るさや、解放感を感じられるのですよね。
どちらがいい、悪いではなくて、どっちも必要だなと思います。