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おいしさというものは

 日本料理「かんだ」の神田裕行さんの言葉です。『おいしさというのは淡いもの。…おいしさは与えられるものではなく、自分で探して見つけるもの。料理とは「親切の技術」です。

 「親切の技術」という言葉が気になって、「かんだ」のサイトを見てみました。神田さんの写真は一切なくて、代わりに素敵な言葉が並んでいました。

 例えば。記念日にお越しいただけることは大変嬉しいけれども、撮影は料理の写真だけに留めて頂くようにお願いしているそうです。

その理由として『人は記録に残すと記憶に残そうとしない。まぶたのシャッターの奥に、記憶として留めて頂きたいのです。』と。

 なるほど…最初の「おいしさというものは淡いもの」だとすると、目で楽しみ、香りを楽しみ、口に含んだ先に味わいを楽しむ。まぶたのシャッターでなければ、大切なものを逃してしまいそうです。

 かんださんの「親切の技術」がどれほどのものか、一度味わってみたいと思いましたが、それと同時に。私がする日々の料理でも「親切」を盛り込むことはできるなぁと思ったのです。

 一応、それに近いことを意識してはいるのですが、もっとはっきりとそう感じました。  毎朝のお弁当作り。誰か、何か心配なことがあるだろう日には、好きなもの。食べやすいもの。安心するもの。何かここぞという時には、カツ!とかお肉もの。…なーんて書きながら実は何より、自分が食べたいものにしているなぁ(笑)。

 いかんいかん!食べものの記憶ってすごく残ると思うので、がんばろうと思ったのでした。

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