本屋大賞を受賞した『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ著)が気になっています。図書館で借りるには、順番がなかなか回らないだろうなぁと思いながら。(買えばいいんですけどね!笑)
突然ですが、イルカが好きな人って多いなという印象です。一緒に泳ぐと癒やされるとか。私は動物は全般苦手なのですけど…ごめんなさい。クジラ好きも多いのかな。
本の話に戻ります。普通のクジラは10~39ヘルツで鳴くので「52ヘルツのクジラ」というのは、あまりに高音で、他のクジラには気づいてもらえないのだとか。でもこの高音すぎるクジラは、実在していると言われています。
『わたしは、あんたの誰にも届かない52ヘルツの声を聴くよ』
というのは、主人公キナコが同じような境遇にある登場人物にいうセリフです。家族に搾取される人生…(虐待もテーマのようです)を送った主人公の思い。それは「つらいことを経験したからこそ、誰かを救えることがある」という強烈なメッセージだと思うのです。
深く傷ついたり、どうにもならずに苦しすぎる経験は、しようと思ってできることではありませんよね。私自身そうですし、子供たちのことを思っても、つい守りに入ってしまいます。
勇気はないくせに、近くに戦っている人を見ると、尊敬と同時に少しだけ羨ましいと思います。不謹慎かもしれませんが。
メンタリストのDaiGoさんは8年間の壮絶ないじめの体験があると告白されています。
簡単に言えることではないですが、自分や、自分の身近な人、大切な人がとても苦しいとき。その苦しみがこの先きっと、人を救うことにつながることを…心から願います。