ずいぶんと長い間、枕もとに置いたままになっていた、ミシェル・オバマ夫人の自伝。ほんの数ページ読んだだけであっという間に引き込まれてしまいました。
今日、触れた箇所では「慰問」について書かれてあって、これまでたくさんの機会を重ねてきたミシェルさんが、その時の気持ちについてこう述べていました。
私は常に「自分の一番穏やかでオープンな部分を携えて、こうした面会に臨もうと努めていた。」
「穏やかで、オープンな部分」…。
相手は自然災害だったり、他の事件だったり、とにかく傷ついている人。そういう人に寄り添う時に、どういう心持ちで臨むのか…。
きっと、頭で考えてもわからない、とにかくただただそこにいるしかないような心境なのではと思います。
併せて、「川面に深くひざまずくように」という表現も出てきました。
活発で笑顔のミシェルさんが印象的だけれど、そういう時にはきっと、気持ちの深いところで相手のためにと思って寄り添うのでしょう。
穏やかで、そしてオープンな部分。
「オープン」という言葉が、印象的でした。
自分の内に秘めたところではなくて、パンと表に出せるような、明るくまっすぐなところ。そこで挑むという感じなのかなと。
そしてそのためには日々、心の奥のところで、自分の感情を自分で受け止めておくことが大切だなと思いました。