今の時代。女性も当たり前に社会進出が認められる世の中。
生き方が多様化しています。選択の幅が本当に広がっていますよね。
仕事を持ち、結婚する・しないも自由。
もし結婚したなら、家庭を持ち、子供を授かったら・・・仕事をどうするか。
やめるもよし・休むもよし・続けるもよし!です。
もちろんその時代ごとに難しさはつきもので、選択できるからこその迷いがついて回る。今も昔も、時代に向かっていく女性たちの姿があると思うのです。
先日、目にした記事に、、男性優位の世界で奮闘する一人の女性の姿がありました。
米国弁護士のナンシー・ヤマグチさん。記事からは年齢を知ることができませんでしたが、写真から想像するに(!)、恐らく50代後半ぐらいの感じ。
9歳で渡米し、シカゴで育ったナンシーさん。学者を目指してハーバード大学院に進学、その後、地元のロースクールで学び、希望通り大手法律事務所に就職・・・という華々しいキャリア。しかしそこで、壁にぶつかるのです。
待っていたのは、「魅力的な取引は全部、男性の同僚に回された現実」でした。
駆け出しの数年間が最もつらく、理不尽な思いの連続だったとか。
「自信はあるのに指名してもらえない。回されるのは目立たない、小さな取引ばかり」だったと。
現在でこそ、米国の大手法律事務所で女性の活躍が目立つわけですが、20年前は「顧客への接待やゴルフなどが幅を利かせるボーイズクラブで、女性の昇進は難しかった」→どんな場所であっても参加するのは男性弁護士ばかり。
今の時代ならば、あっという間にメディアに叩かれそうな実態も、当時は悔しくても耐えるしかなかったのでしょう。その思いとは、どれほど酷なものか。
そんな最もつらい時代に、ナンシーさんがお守りのように思っていたことわざがあるのです。
『すっぱいレモンで甘いレモネードを作る』。
理不尽な現実に嫌気がさして、腐りかけた時(!)に思い出していたことわざだそうです。不利な条件も、工夫すれば成果を出せる、ということ!!
ナンシーさんは気づくのです。大型案件は、上司がチームを編成し、仕事は細分化されてしまう。でも小さな案件のほうが実は、担当者に全て任せてもらえる、と。
結果、全て独力でやり遂げることで、仕事のコツを学べた、と。→カッコいい!!!
顧客との打ち合わせで隣に座った上司に自分のアイディアを盗まれ、手柄を横取りされたり。「君は話さなければ可愛い」と、今なら即刻、問題発言になるような言葉にも耐えた。・・・想像しただけで、どうしようもないダメ男どもだと腹が立ちますが、その時代に、ナンシーさんのような女性たちの踏ん張りがあってこそ、今の私達の働く世の中につながっている・・・改めてそう思いました。
仕事って、どうでしょう。楽しいですか?
私は今、職場の人間関係にとても恵まれているんです。本当にこれには、感謝しかありません。学歴もキャリアもなくて、でも何かやりたいという思いだけがあるような、どうにもならない私なんですけれど。ある時、拾われて今、仕事をしています。
仕事が楽しい、苦しい。どう感じられていますか?
私は人一倍、要領が悪くて不器用なだけに、どちらも感じます。でも総じて、仕事をしないでいることは考えられない、と思います。
これ「仕事」という言葉でくくるつもりは、私にはありません。何だってそうですよね。
年を重ねていけば、何かしら手の内に抱えているもの。
それが仕事であってもなくても、その「何か」と向き合いながら、毎日がある。
大変なことも、そうじゃないことも。両方あるからどちらも活きる。
それこそ「工夫」しだいで!と思うのです。