見た目にも中身も若々しくて、エネルギッシュ。すごい人っているものです。
81歳でiphoneのアプリを開発し「世界最高齢のプログラマー」と呼ばれた女性、
若宮正子さん(現在84歳)も、まさにそういう方。
超がつくほどのベリーショートが潔く、それがまたお似合いで素敵なのです。
記事でお写真を拝見するなり、その容姿に魅了されてしまったほど。
「シニアにこそITを使ってほしい」との思いから、国内外での講演から執筆活動も手がけ、著書多数。自らを「ITエバンジェリスト(伝道師)」と称します。
北欧のエストニアがIT先進国だと聞けば、一人で現地に出向いてしまう。
電子政府を、シニアがどう活用しているかを調べるために!!
エストニアがどこかもピンとこない私ですが(笑)、若宮さんはまずお役所に乗り込み、シニアのIT事情をヒアリング。
すると、「シニアの役に立つことをメニューに入れている」
「使いやすさに徹底的にこだわっている」
「役所と民間の垣根をなくした」
・・・などの答えが。しかしそこで終わらずに、本当にそうなのか検証するため、エストニアのシニアにアンケートを依頼!すると回答の8割が電子政府のサービスを使っていると、しかも「おかげで生活が豊かになっている」との答えが9割以上だったことから、
『政府の回答と一致しました』と。そこでようやく、若宮さんは納得するのです。
うーん、このすべてが、すごくエネルギッシュですよね。
日ごろから好奇心に乏しいことを反省している私だけに、この若宮さんの行動力には圧倒されました。
これほどまでに最先端のIT事情を貪欲に吸収されている若宮さんですが、初めてパソコンを手にされたのは、1990年代前半。お勤めされていた銀行の定年が近づいた、58歳のときだったそうです。
『おもしろそう』と思って手に取ったことがきっかけだそう。
そして、そのころお母様が要介護状態になられ、付きっきりの状態だったそうで、
『一歩も外に出られない日も、パソコンは私を広い世界に連れて行ってくれました』
と。この発想、素晴らしいと思いませんか?
その後、シニア世代の交流サイト「メロウ倶楽部」を設立。
最初は書き込みひとつに、「作法がなっていない」とか、「そんな内容はここに書くべきではない」とか、よく叱られたそうです。でもそこは若宮さん、
『この年代で叱ってもらえるのは、貴重な経験ですよ。
私は皆さんに言いたい。人生に「遅い」はない、とね』。
・・・はぁ~。恐れ入りました!
いかがでしょうか?「叱られることはありがたい」、そう、頭ではわかります。
だけど、そんなふうにしなやかに、強く、なかなかいられません。
でもつい最近、手帳に書きとめたところだったのです。
『できないところをいくつ見つけるか』、って。
無難にすませようとして、わざわざ事前にチェックしてもらうことを怠って、本番に挑む。無意識でいると私、すごくそうなるのです。
もうまったく、若くないんです。新入社員に相当するレベルでは、ありません。
黙っていたら、指摘してもらえない。自分のやり方でぬくぬくやっていると、進歩しない!
そんな焦りをこのところ、感じているので。
この若宮さんの姿勢には、「よし、私も!」という気持ちになりました。
色んなタイプがありますし、考え方もいろいろ。
ただ私はとても不器用なので、ダイヤモンドの原石を思って、あちこちぶつかり傷つきながら、でも実は輝きを増している・・・そんなふうになりたいなと思います。
少なくとも、若宮さんを見る限り、言い訳はできません(笑)。
尊敬できる先輩の存在、ありがたい!!!