今年を振り返って、話題になったことばに贈られる「新語・流行語大賞」。
「今年の一文字」と並んで、ちょっと気になるもののひとつではないでしょうか？

　まず、流行語大賞の候補とされる３０の言葉が事前に発表されていました。
「令和」や「命を守る行動を」、それにラグビーワールドカップにちなんだ「にわかファン」や「ONE TEAM（ワンチーム）」などなど。
他にも色々・・・聞いただけでは理解できない言葉も多くてびっくり。
例えば、「タピる」はまだわかりましたけど、「#KuToo」って何？？
もうまったくついていけません（笑）。
→これは、職場や就職活動で、女性がヒールのある靴の着用を強制されることに意義を唱える言葉だとか。
ふう～ん。そもそも外反母趾でヒールがつらい私・・・これはいつからだろう。
まぁなんでも、強制は嫌ですよね。
でもね、少々ヒールがあるほうが、スタイルがよく見えるし、ヒールを選択する人のほうが多いのでは？なんて、のんきに思った私でした。

　さて大賞は、「ONE TEAM（ワンチーム）」に決まったそうです。
ラグビー日本代表チームのスローガンだったのですね。

　個人的に、よっぽど興味をそそられたのは、大賞ではなく「選考委員特別賞」でした。
日本のプロ野球と大リーグで活躍したイチローが、３月の引退会見で発した言葉が選ばれていました。

『 後悔など あろうはずがありません  』

　これには、ぐっときました～。
イチローのドキュメンタリーを観たことがありますが、日々コツコツと、自分と向き合い、誰と比べるでもなく、自分に目標を課し、それをクリアすることに向かう。
周囲からすればそれは、ストイックな姿勢そのもの。でもご本人はごく自然なこととして、その歩みを続けている。
天才肌なのか、努力肌なのか。どちらも兼ね備えているからあそこまでに上り詰めたのか・・・。
そして可愛らしいと思ったのは、奥様のカレーが大の好物で、お昼はいつもそのカレーと決めているそう。
自宅の冷蔵庫には、１食分ずつタッパーに入れられたカレーが並んで入っていました。
「毎日これを用意し続ける妻が、僕はえらいと思います」と言って。

　悔いのないように、後悔することのないように。
そう頭では思うけれども。なかなか、そこまで自分を突き詰めて行動することって、できていないなぁと思います。
「今これをしないと後悔する！」っていうことも、中々ないような。
それにしても、『 あろうはずがない 』という、言葉の言い回しも美しいですよね。

姿勢と、言葉と、在り方と。
これらが美しいっていいなぁ。
「美しくありたい」と思う部分が、若い頃とは違ってきました。