エクモネット理事長の竹田晋浩さん。エクモとは、コロナ禍で目にするようになった方も多いと思いますが、人口の肺の役割をする特別な機械です。
竹田さんは、心臓と肺の疾患を専門とする医師としてのキャリアを活かし、「行き場のない患者を減らしたい」という思いで、ゼロから病院を造った方です。
心臓と呼吸器に関する急患をすべて受け入れ、リハビリまで請け負う一貫した医療、その現場で、患者さんにとって理想を形にすべく、様々な工夫をされています。
すごくいいなぁと思ったのは、ICUの天井に天窓のようなスクリーンが設置されていること。
日中は明るい青空に、夜は深い青色に、時間帯によって画像が変わるそうです。
「寝ている患者さんは天井を見つめることが多い」ことから、実施されたもの。
こうした工夫は欧州ではごく一般的に採用されているそうで、医療に対する根本的な価値観の違いを感じました。
コロナ禍の第5波では、重症病床を倍増して患者を引き受けたと。
その時に「私たちはプロです。プロ野球の選手は、成績がよければ年俸が上がる」ことから、コロナ病棟で働く看護師さんには、給与を2倍にしたと。患者さんのことを考えるためには、担い手である働く側の満足度も、とても重要なのですよね。
そうやって、皆が満たされていくために、日々実践されているところがすごいなぁと感じました。
そんな竹田さんの言葉として印象的だったのは…。
「幸運は勇者を好む。」
がんばっている人のところに幸運が来ることを信じて、今日1日ベストを尽くすだけです。
そう言い切れる潔さ。自分を活かすことが何なのか、それが見えている人の強さ…。 積み重ねてきた先に、本当にやりたいことが見えて、日々そこに向かえることが、今の私にとって目標です!