今日の東京は感染者が290人以上。コロナの勢いがこのところまた増してきていますね。
コロナ「禍」と言われ出して、恐怖が強かった4月。手帳を見返しても、公私ともにあれもこれもキャンセルになって、バツだらけです。
そんな新型コロナ禍の日々を記録する試みが、国内外を問わず盛んだとか。
思わず手に取ってしまった『仕事本』—左右社編集部編。
緊急事態宣言が出された4月7日前後から4月下旬までのタイムリーな時に、「仕事」を軸に60職種77人の日記が集められた本です。
「私たちの緊急事態日記」として、パン屋さん、旅行会社社員、ミニスーパー店員、調教師、専業主婦、ライブハウス店員、タクシー運転手、葬儀屋スタッフ…本当に様々。
その中でも私が注目したのは、ホスト部経営者の人の日記でした。
「人を大事にしてきたが、会社が強くないと人を守れないんだな」と書かれていました。
ホストクラブは「夜の街」を代表する場所として、コロナ患者が出てしまうところとして、最近やたらと指摘されていますよね。
ホストというと、売れっ子になれば別だけれども、まだまだ若手の彼らのほとんどは、遠方から都会に出て、住むところもなく、寮とは呼べないほどの場所に集団生活していると。だから感染が広がってしまう。何も、密室でお客様との距離が近いからだけではないのだそうです。
そこを束ねる経営者の人が「人を大事にしてきた」と書けるその思いを知って、ずしんときました。個人的に抱いてしまっていた偏見に近い考えを、改めようと思ったのでした。