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「の」の字の哲学

 先日のブログでも触れた、渡辺和子さんの著書『面倒だから、しよう』より。

「の」の字の哲学。これは、ある神父様が話された、夫婦円満の秘訣だそうなのですが、私は夫婦関係に限らないなぁと思いました。

 夫が帰宅して「あぁ疲れた」と言ったら「疲れたの?」と言う。「今日は暑かった」「寒かった」と言われたら、「暑かったの?」「寒かったの?」と言う。
私だって…と言いたくなるのをこらえて、「…の?」が大事だと。

 それで思い出したのが、その昔、息子の子育てに悩んでいた私に、息子も私も信頼するT先生が教えてくださったことです。

「子どもが言うことに、ママはいちいち同調すること。それだけでいい」と。

当時、幼稚園生だった息子は、エネルギーのかたまりのようでした。自転車で通う園までの道のりを、あえて歩きで、発散させながら通っていました。

 どうかすると、言葉よりも先に手を出してしまうので、娘の時には被害者にはなっても、加害者の親にはならなかったのになぁ…と、嘆きたくなる私がいました。

口を開けば「〇〇ちゃんがきらい」とか、「・・・でいやだ」とか、そんなことばかり。

でもそこで、T先生の言葉をきっかけに、私が言うことを変えたのです。

それまでは「それはあなたも悪いでしょ」とか、「どうしてそんなこと言うの」とか…。要するに説得しようとしていました。でもそこを、ぐっとこらえて。
「そっか~きらいなんだね!」、「そりゃいやだよね~」と、オウム返しのように、私も同じことを言うようにしたのです。

それがとてもよかったなぁと思います。私自身、気楽になれました。
子どもは、いいとか悪いとかではなくて、自分の気持ちをわかってほしくて、言うのだなぁと。

歩きながら、いやだのきらいだの、一緒になって、わーわー言う親子でしたから、周りからすると、騒がしいなぁっていう感じだったと思います(笑)。

そんな息子も今や13歳。この夏、身長を抜かされました!

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