昨日のブログに書いた、作家の西加奈子さん。個人的に今、一番読みたい作家さんです。
以前、西加奈子さんが日経の夕刊に取り上げられていて、小説家としての心の在りようをインタビューされていました。
「この物語は本当に私に書かれたがっているのかを、より考えるようになった」
そこで目が止まりました。 作家としての使命感…どれほどの覚悟をもって書くのかなと想像してしまって。
そしてもう一つ、ぐっときたのが
『人の弱さを認め合うために書く』 という言葉です。
人がそれぞれの弱さを認め合うこと、それを書き続けたいのだと。
自分の弱さ、欠点…様々な否定的な感情を受け入れて、自分を大事に慈しむ…そのことの大切さを、このところしみじみと感じています。
(セミナーなどでも取り上げて、参加者の皆さんと深めているテーマのひとつでもあります。)
私自身、最初はピンとこなくて、短所を見てどうするかよりも、むしろ長所を見てそこを伸ばすことに関心がありました。
でも、もちろんそれも大切なのですが、それ以前の問題として「自分の負の部分をよく理解し、許すこと」が重要なのです。
しかも私は、正直に告白すると…他人の悪いところを受け入れるのが下手なのです。 だから、西加奈子さんの書こうとする世界、「人がそれぞれの弱さを認め合う」ということに、引き付けられるように感じています。
嫌な自分、それも自分。
最後に自分自身を引き受けるのは、自分なんだ。 今はそう思っています。